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コンサルティング / 読了 約11分

SEO会社の選び方は一式の見積を4つに割る!自社に要る仕事の決め方

これからオウンドメディアSEOを始める人へのステップガイド

SEO会社を3社ほど調べてみたものの、どこも「戦略から伴走します」と書いてあって違いが分からない、という状態になっていませんか。見積を取っても「SEO対策一式 月10万円」と1行で返ってきて、高いのか安いのかも判断できません。

原因は会社の側にもありますが、発注する側が「何を頼むか」を決めないまま声をかけていることも大きい。SEO会社が売っているのは、内部改善・記事制作・外部施策・計測と判断という4つの別々の仕事です。全部をまとめて頼む必要はなく、自社に足りないものだけを買えば済みます。

福井県内でSEO対策を掲げている12社を公式サイトで確かめたところ、月額を金額で公開していたのは2社でした。地元で探すと、比べる以前に金額が出てきません。この記事では、4つの仕事の分け方と、自社の体制からどれを外注するかの決め方、そして契約してはいけない業者の見分け方をまとめます。

SEO会社の選び方は、自社に足りない仕事を決めてから候補を探す

SEO会社の選び方で最初にやることは、会社を並べて比べることではなく、自社に足りない仕事を決めることです。SEO会社が売っているのは内部改善・記事制作・外部施策・計測と判断の4つで、どれが足りないかによって、声をかけるべき会社も、妥当な金額も変わります。

順番を逆にすると、比較の作業そのものが長引きます。見積を1社から受け取るまでに、問い合わせ、ヒアリング、提案で2週間前後かかるのが普通です。5社に出せば、絞り込みだけで1か月が消えます。しかも「SEO対策一式」で返ってくる見積は、中身が違うものを並べているので、金額の大小に意味がありません。

先に自社に足りない仕事を決めておくと、問い合わせの文面が変わります。「SEO対策をお願いしたい」ではなく「記事は社内で書けるので、順位を見て次に直す場所を決めるところを頼みたい」と書ける。この1文があるだけで、噛み合わない提案を受け取る回数が減ります。

SEO会社が売っているのは内部改善・記事制作・外部施策・計測の4つ

SEO会社が提供している仕事は、大きく4つに分かれます。性質が違うので、料金の出方も、一度で終わるか毎月続くかも違います。

仕事中身続き方料金の出方
内部改善サイト構造と内部リンクの設計、HTMLタグ、構造化データ、表示速度、クロールとインデックスの整理一度直せば終わる個別見積が多い
記事制作キーワード選定、構成案、取材、執筆、入稿本数を決めて続ける1本あたりの単価
外部施策他サイトから言及・リンクされる状態をつくる時間をかけて積む本数を約束できない
計測と判断順位と流入を見て、次に直す場所を決める毎月続く月額
SEO会社が売る内部改善・記事制作・外部施策・計測と判断の4つの仕事を、一度で終わるものと毎月続くものに分けて示した図

内部改善は、やり直す回数が少ない仕事です。 オファシムでも内部SEO改修は本数や月額ではなく個別見積にしています。サイトの作りによって直す量が10倍違うので、一律の金額を出せません。逆に言えば、月額の中に「内部改善」と書いてある見積を見たら、毎月何を直すのかを聞いたほうがいい。

聞くときの手がかりとして、titleとmeta descriptionと構造化データの出力は、WordPressならプラグイン1本で片づく部分です。サイト構造の設計や表示速度の改修はそうはいきません。前者だけで数十万円の見積が出てきたら、内訳を分けて出してもらってください。プラグイン側でどこまでできるかはWordPressのSEOプラグインの選び方にまとめています。

記事制作は本数で動きます。オファシムは1本55,000円で、月1本なら55,000円、月5本なら275,000円です。相場としては、PLAN-Bが1記事5万円から10万円、エクスコアのwebmaが3万円からと書いています。1本あたりの金額だけでなく、取材が入るかどうかで中身が大きく変わります。

外部施策は、4つの中でいちばん扱いが難しい。お金を払ってリンクを買う方法はGoogleのスパムポリシーでリンクスパムに当たるので、オファシムは受けていません。取材された記事や業界の名簿のように、実在する接点から言及してもらう方法はありますが、月に何本と約束できるものではありません。「被リンクを月○本」と本数で売っている会社は、買っているか自作しているかのどちらかです。

計測と判断は、毎月続く唯一の仕事です。順位と流入を見て、どの記事を直すか、次に何を書くかを決める。オファシムの継続支援は月33,000円のベーシックから月165,000円のグロースまでで、記事を書く作業が入るのはグロースだけです。

社内に担当者がいるかどうかで、頼むべきSEO会社の型が変わる

同じ4つの仕事でも、社内に誰がいるかで外注すべき範囲は変わります。オファシムが初回のヒアリング60分で聞いているのは、現状の課題・ゴール・社内のリソース・競合の状況の4つで、このうちリソースの答えで提案の形がほぼ決まります。

社内の状況足りない仕事向いている頼み方
担当者がいない、記事も書けない記事制作と計測記事制作と月額支援をまとめて頼む
担当者がいて、記事も書ける計測と判断月額の支援だけを頼み、記事は社内で出す
記事は書けるが、サイトを触れない内部改善内部改修を単発で頼み、その後は社内で回す
サイトを作ったばかり記事制作内部改善は後回しで、記事から始める
何年も順位が付いていない内部改善が先診断で原因を切り分けてから本数を決める

いちばん多い思い違いは、記事を書ける人が社内にいるのに、記事制作まで含んだ月額プランを契約してしまうことです。社内に書き手がいるなら、必要なのは「何を書くか」と「どれを直すか」を決める人で、書く人ではありません。オファシムでベーシックが月33,000円で成立しているのは、この形を想定しているからです。

逆に、担当者が兼務で週に2時間も取れないなら、計測だけ頼んでも動きません。提案を受け取っても、実行する人がいないからです。社内で回す範囲をどこまで広げられるかは、SEOライティングのインハウス指導にも書いています。

「SEO対策一式」の見積は、4つのどれが入るか聞かないと比べられない

見積書に「SEO対策一式 月100,000円」とだけ書いてあるときは、4つの仕事のどれが何時間分入っているかを聞いてください。これを聞かずに2社の金額を比べても、別の商品の値札を見比べていることになります。

SEO対策一式と書かれた見積を内部改善・記事制作・外部施策・計測の4つに割ると、記事が何本入っているかと、内部改善が初回だけかが見えることを示した図

同じ月100,000円でも、記事2本で計測が付かない見積と、記事1本に毎月の分析と改善提案が付く見積では、半年後に残るものが違います。前者は記事が12本たまりますが、順位が付いているかを見る人がいない。後者は記事6本ですが、動かない記事を直す作業が入ります。どちらが正しいということはなく、社内に書き手がいるかどうかで答えが変わります。

聞き方は難しくありません。「この月額に、記事は何本入りますか」「内部の改修は初月だけですか、毎月ありますか」「順位のレポートは一覧だけですか、次に何をするかまで書かれますか」の3つで、だいたいの内訳が見えます。答えが「ご相談しながら」で止まる場合は、作業量を決めずに受けている可能性があります。

月額を作業時間に直して比べる方法は、SEOコンサルティングで何をしてもらえるかに時間の内訳つきで書きました。記事制作だけを頼むときの単価の考え方は、SEO記事作成の費用相場にまとめています。

4つの仕事がそれぞれいくらなのか、予算帯ごとに何ができるのかは、SEO対策の費用相場と施策別の内訳に分けて書きました。

福井県内の12社のうち、SEOの月額を公開していたのは2社だった

地元のSEO会社から探し始めると、金額が分からないまま候補が尽きます。福井県に本社または事業所があり、SEO対策をサービスとして掲げている12社の公式サイトを確かめたところ、SEOの月額を金額で公開していたのは2社でした。オファシムを母数から外すと、11社中1社です。

福井県内12社のうちSEOの月額を公開していたのは2社、最低契約期間を書いていたのは2社、成果報酬型を出していたのは0社という内訳の図

公開していない会社が不誠実だというわけではありません。サイトの規模や現状によって作業量が何倍も変わるので、一律の額を出しにくいという事情は実際にあります。ただ、発注する側から見ると、予算に合うかどうかを知るために毎回問い合わせる必要があるということです。

公開していた2社の幅も広く、月2,400円からの会社と、月33,000円からの会社が並んでいます。金額が1桁違うときは、入っている仕事が違うと考えたほうが当たります。 月2,400円で4つの仕事が全部入ることはありません。

契約期間の書き方にも差がありました。最低契約期間を明記していたのは2社で、1社が4か月、1社が6か月です。残りの10社は書いていないので、契約書を受け取るまで分かりません。成果報酬型を出している会社は、12社の中にはありませんでした。

SEO会社は全国対応が普通なので、地元かどうかで候補を絞らなくていい

SEOの作業はオンラインで完結するので、会社の所在地で絞る必要はほとんどありません。福井県内だけで探すと、前の章のとおり金額が見える候補が1社か2社しか残らず、比べようがなくなります。

地元であることに意味が出るのは、取材が要る記事を書くときです。工場の中や職人の手元を見ないと書けない記事は、来てもらえる距離かどうかが効きます。令和3年経済センサスでは、福井県の事業所に占める製造業の割合は12.0%で全国2位、従業者は81,641人で全産業の21.8%を占めます。現場を撮って書く記事が要る会社は多い。逆に、既存の資料と電話取材で書ける内容なら、距離は関係ありません。

候補の集め方で気をつけたいのが「SEO会社おすすめ◯選」の記事です。掲載は会社側からの依頼で決まることが多く、網羅した一覧ではありません。この仕組みはSNS運用代行の選び方で詳しく書きましたが、SEOでも事情は同じです。入口に使うのは構いませんが、そこだけで候補を固定すると、掲載営業に積極的な会社の中だけで比べることになります。

順位を保証するSEO業者は、Googleが公式に避けるよう書いている

「このキーワードで1位を保証します」と言う会社とは契約しないでください。GoogleはSEO 業者の利用を検討するで、「サイトの掲載順位を保証すると主張する業者、Google との『特別な関係』を強調する業者、Google への『優先登録』を宣伝している業者には注意が必要です」と書いています。

順位保証・Googleとの特別な関係・優先登録・何千もの検索エンジンへの登録という、Googleが名指しで注意を促している4つの宣伝文句を並べた図

同じページには「『変更を行うことで、検索結果の最初のページに必ず表示されるようになります』などと言う場合は、他の SEO 業者を探してください」ともあります。「何千もの検索エンジンへのサイトの登録申請などによる効果を宣伝している SEO 業者は、避けてください」という記述も、営業トークの判定にそのまま使えます。

営業の現場でよく出てくるのは次の形です。StockSunも悪質なSEO業者の特徴で、しつこい営業電話、順位保証、被リンクの提供、キーワードの詰め込み、上位サイトを切り貼りした記事の量産を挙げています。

  • 電話で「御社のサイトを拝見して」と切り出し、その場で契約を迫る
  • 被リンクを月に何本と本数で約束する
  • 作業の報告が順位の一覧だけで、どのページを何のために直したか書かれていない
  • 解約すると記事を消すか、サイトを引き渡せないと言われる

最後の2つは、契約してからでないと分かりません。だから契約前に、報告の様式と解約時の扱いを文面で確かめておく必要があります。オファシムが受けないと決めているのは、被リンクの購入と相互リンクの依頼、中身のない記事の大量公開、実体のない第三者の言及を量産することの3つです。

契約前に確かめるのは、誰が作業するかと、やめるときの条件

4つの仕事の割り振りが決まって、金額も見えたら、最後に残る確認は2つです。実際に手を動かすのが誰か、そして契約を終えるときに何が自社に残るか。

ひとつ目は、提案してきた会社が自分で作業するとは限らないからです。SEOを自社サービスとして売りながら、別の会社に作業を流している形は珍しくありません。間に1社入ると、取材で話した内容が伝言になり、細かいところが落ちます。見分ける質問はSEO代理店で作業する会社を見抜く5つの質問にまとめました。

ふたつ目は、Search ConsoleとGA4とWordPressの権限、そして記事の著作権です。代理店のアカウントでツールを作られると、解約した時点で過去のデータが見られなくなります。見積書の段階で確かめる項目はSEOコンサルティングで何をしてもらえるかに5つ挙げているので、提案書を受け取ったら突き合わせてみてください。記事制作を中心に頼む場合の確認点は、コンテンツマーケティング会社に発注する前に確認する4点のほうが近い内容です。

オファシムは無料診断から、継続支援は月33,000円で始められる

自社に足りない仕事がまだ絞れていない段階なら、無料の検索&AI流入診断から始められます。流入しているキーワードの一覧、GA4で見たAI経由の参照元、ChatGPTとPerplexityに3問投げた結果を画面つきでお渡しします。申し込みから1週間ほどです。

メニュー費用期間
検索&AI流入 診断無料約1週間
SEO初期診断110,000円〜/回2〜3週
お試し記事パック(3本)165,000円〜/3本3〜4週
SEO記事制作55,000円〜/記事—
継続支援 ベーシック33,000円/月初期費用0円
継続支援 スタンダード88,000円/月初期費用0円
継続支援 グロース165,000円/月初期費用0円

社内に書き手がいて、順位を見て次を決める人だけが欲しいなら、月33,000円のベーシックが合います。記事も含めて任せたいなら、新規記事1本と隔月の定例が付くグロースです。最低契約期間は設けておらず、初期費用も0円で、納品した記事の著作権はすべてクライアントに帰属します。

効果の出方の目安は、順位が落ち着くまで3か月から6か月、問い合わせの数で実感できるまで6か月から12か月です。オファシムは自社メディアを24か月・500記事以上で月間20万PVまで育て、支援先では6か月に10本を集中して投下して問い合わせが2倍になった例があります。どの仕事から手を付けるべきかの相談だけでも構いません。SEO対策・コンテンツ制作のサービスページから問い合わせてください。

— FAQ

よくある質問

5件

SEO会社に依頼する費用の相場はいくらか

月額のコンサルティングは月10万円から50万円が中心で、大手では月100万円近くになります(エクスコアのwebma、PLAN-B)。記事制作は1本3万円から10万円です。オファシムの継続支援は月33,000円から165,000円、記事制作は1本55,000円からで、相場より下の価格帯になります。

SEO会社とSEOコンサルタントは何が違うのか

明確な線引きはありません。実務では、記事制作や内部改修まで手を動かすのが会社型、分析と指示を出して実行は発注側がするのがコンサルタント型、という分かれ方をします。見積に記事の本数が書かれていなければ、手を動かさない契約だと考えてください。

成果報酬型のSEOは安全か

順位が上がったときだけ払うので一見安全ですが、課金の条件を確かめる必要があります。対象のキーワードが検索されない語に設定されていたり、契約前から上位にあった語が含まれていたりすると、成果が出ていないのに費用だけ発生します。福井県内で調べた12社には、成果報酬型を出している会社はありませんでした。

SEO会社を変えるときに注意することは何か

Search ConsoleとGA4の所有者が自社になっているか、記事の著作権が自社に帰属しているか、WordPressの管理者権限を持っているかの3つです。前の会社のアカウントでツールが作られていると、過去のデータを引き継げません。解約を伝える前に確認してください。

地方の会社でも東京のSEO会社に頼めるのか

頼めます。SEOの作業はオンラインで完結するので、所在地による制約はほとんどありません。地元であることが効くのは、工場や店舗を取材して記事を書く場合だけです。福井県内で月額を公開している会社は12社中2社だったので、県内に限定すると比べられる候補が足りなくなります。

Author

森田友大 代表取締役

株式会社オファシム 代表取締役。2017年に福井で同社を創業し、SEO対策・AI検索対策・SNS運用支援を手がける。

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