コンテンツマーケティング会社を探すと、どのページにも同じことが書かれています。実績を見ましょう、得意なジャンルを見ましょう、対応範囲と料金を確かめましょう。間違ってはいません。ただ、その4つを満たす会社に頼んでも成果が出ないことがあります。
費用の幅も大きい。お名前.comを運営するGMOインターネットの解説では、月2〜4本の記事制作で月15〜30万円、記事100〜200本のワンストップ委託になると月50万円以上です(コンテンツマーケティングの費用相場)。同じ「依頼」でも、中に入っている作業がまるで違います。
この記事は、依頼を受ける側として見積と契約書のどこを見ているかを書いたものです。発注前に確かめるのは、見積の割り方、素材を誰が出すか、契約前に現状のデータが出てくるか、やめるときの条件。この4つです。
コンテンツマーケティング会社は設計と制作と改善をまとめて請け負います
コンテンツマーケティング会社とは、どのキーワードで何を書くかの設計、記事の制作、公開後の順位改善までをまとめて引き受ける会社です。記事を書くだけの制作会社や、方針だけ出すコンサルティング会社とは守備範囲が違います。
同じ看板を掲げていても、出どころで3つに分かれます。
| タイプ | もともとの本業 | 強いところ | 弱くなりやすいところ |
|---|---|---|---|
| SEO会社型 | 検索順位の改善 | キーワード設計、内部の改修、公開後の数字の読み方 | 取材やデザインの体制が薄いことがある |
| 制作会社型 | 記事・動画の制作 | 文章と見た目の品質、本数をさばく力 | 公開後に順位を追う工程が契約に入っていない |
| 戦略支援型 | マーケティングの上流 | 事業全体の設計、社内体制づくり | 実制作は別会社になり、費用が二重になる |
自社が今どこで詰まっているかで、選ぶ相手が変わります。記事が1本もないなら制作の力がいる。50本あって順位が動かないなら、設計と改善の力がいります。本数をこなす会社と、順位を動かす会社は別物です。
オウンドメディアそのものの位置づけを整理したい場合は、オウンドメディアとホームページの違いもあわせて読んでください。
コンテンツマーケティングの外注費用は月10万円から50万円以上まで開きます
外注費用は、月額10万円以下から50万円以上まで開きます。金額の差は品質の差というより、契約に何本の記事と、どこまでの作業が束ねられているかの差です。GMOインターネットの解説は、月額の帯ごとに任せられる範囲を次のように整理しています。
| 月額の帯 | 任せられる範囲 |
|---|---|
| 10万円以下 | 記事制作のみ(月10本程度) |
| 10〜30万円 | 企画、CMSの設置、記事制作、SEO対策 |
| 30〜50万円 | 上記に加えて効果測定と分析 |
| 50万円以上 | 記事100〜200本規模のワンストップ委託 |
単発だと、ブログ記事(1,500文字程度)で2〜4万円、取材記事で5〜8万円。初期費用として戦略設計に5〜10万円、サイト構築に30〜50万円がかかる場合もあります。
ここで注意したいのは、帯の下のほうを選ぶと「記事だけ」になることです。月10万円以下で10本納品される契約は、1本1万円。その単価で取材と順位確認まで入ることはありません。安いから悪いのではなく、入っていない工程を自社でやる前提になっているだけです。そこを引き受ける人が社内にいないと、記事は溜まるのに順位は動きません。
コンテンツマーケティング会社を選ぶとき、本数より先に見るのは4つです
見積の本数と月額から比べ始めると、たいてい失敗します。先に見るのは次の4つです。どれも契約書と提案書に書いてあるか、聞けばすぐ答えが返ってくるものばかりです。
| 確認すること | 見る場所 | 答えが出てこないと起きること |
|---|---|---|
| 見積が工程で割れているか | 見積書の明細 | 「ここまでとは聞いていない」が起きる |
| 素材を誰が出すか | 提案書の役割分担 | どこかで見た内容の記事が並ぶ |
| 契約前に現状のデータが出てくるか | 初回提案の資料 | 提案が一般論で止まる |
| やめるときの条件 | 契約書の契約期間と解約条項 | 成果が出なくても払い続ける |
この4つは、依頼する側が事前に確かめられます。実績や受賞歴と違って、その会社が自社のために手を動かしたかどうかが、そのまま出るからです。

記事制作ではなく内部改善や計測から頼むべき場合もあります。どの仕事を外に出すかの決め方は、SEO会社の選び方で整理しました。
見積が一式いくらの会社は、あとで作業範囲がずれます
見積書で最初に見るのは金額ではなく、明細が工程で割れているかどうかです。「コンテンツマーケティング支援一式 月30万円」と1行で書かれた見積は、何が入っていて何が入っていないかを後から確かめられません。契約後に「取材は別料金です」「入稿は御社でお願いします」となるのは、この形の見積のときです。
参考までに、オファシムのSEO記事制作は1本55,000円(税込)で、中身は次の6工程です。
- キーワードの選定と検索意図の調査
- そのキーワードで上位に出ているページを全部読んだうえでの構成案づくり
- ヒアリングと取材で、その会社にしかない情報を入れる
- 執筆と編集、SEOディレクターによる二重チェック
- 画像の選定、alt、タイトル、ディスクリプションの設計
- WordPressへの入稿と、公開後の順位確認
この6工程のうち、見積から落ちやすいのは3番と6番です。文字単価で見積が出てきたら、この2つはまず入っていません。 文字数に対して値段を付ける以上、取材の時間も公開後の確認も原価に乗せられないからです。この話は文字単価で依頼する記事制作をすすめない理由に詳しく書きました。
まとめ発注の割引をどう扱っているかも、性格が出ます。オファシムは月1本55,000円、月3本165,000円、月5本275,000円で、本数をまとめても単価は下げていません。1本にかける工程が同じだからです。

一次情報を出せるのは発注側だけなので、丸投げでは他社と同じ記事になります
コンテンツマーケティング会社に丸投げすると、上位に並んでいる記事と同じ内容の記事ができあがります。制作会社が調べられるのは、すでにネット上にある情報だからです。差がつく材料は発注側の社内にしかありません。ここを渡せるかどうかが、成果を分けます。
Googleは2026年5月に公開した生成AI向けの最適化ガイドで、ユニークで価値のあるコンテンツ、つまり一次情報や書き手の経験、独自の視点を上位に挙げています(Google 検索セントラル)。同じガイドは、AI向けの特別なファイルやマークアップは不要とも書いています。中身が他所にないかどうかで決まるということです。
取材でしか手に入らないものは、だいたい次の4つに集約されます。
- 実際に使った人の感想(顧客の声、社内で使ってみた結果)
- 社内にしかない数字(受注率、納期、不具合の件数、価格の内訳)
- 担当者が何を基準に選んだか(他の選択肢を落とした理由)
- 現場の写真(製造工程、施工の前後、店内、道具)
打ち合わせのときに「素材はこちらで集めます、御社は何もしなくて大丈夫です」と言われたら、その提案は上の4つを諦めています。逆に、月に1回60分の取材時間を求めてくる会社は、そこに時間をかけるつもりがあるということです。手間がかからない提案ほど、出てくる記事は平均に寄ります。
用意する側の負担を軽くする方法はあります。録音を渡すだけ、既存の社内資料を渡すだけ、写真をまとめて共有するだけ。形はいくらでも作れるので、契約前に「うちは何を出せばいいですか」と聞いてみてください。即答できない会社は、まだ自社のことを見ていません。
出した素材が記事に残るかどうかは、作業する人まで直接届くかでも変わります。代理店を通して頼むなら、SEO代理店に頼む前に作業する会社を確かめる方法も見ておいてください。

契約前に現状のデータが出てこない会社は、提案が一般論で止まります
提案書に自社のデータが1つも載っていない場合、その会社はまだ現状を見ていません。Search ConsoleとGA4は権限をもらえば見られます。契約前に見ていないということは、他社に出した提案書の会社名を差し替えただけの可能性があります。
オファシムの無料診断では、申し込みから1週間で次の3つを渡しています。
- 現在の流入キーワード一覧(Search Consoleの実データ)
- AI検索からの実流入(GA4の参照元で、ChatGPTやPerplexityから何セッション来ているか)
- ChatGPTとPerplexityに3問投げた結果(回答画面付き)
有料のSEO初期診断(110,000円〜)まで進むと、内部の課題一覧と優先順位、改修が必要な箇所の見積、キーワードの方針、記事の本数と着手順まで出します。契約から2〜3週間です。
初回のヒアリングで何を聞かれたかも判断材料になります。オファシムはオンライン60分で、現状の課題、ゴール、使えるリソース、競合の状況の4つを聞きます。この4つが提案書に反映されていなければ、聞いただけで使っていないということです。 提案を受け取ったら、自社が話した言葉が資料の中に残っているかを探してみてください。
やめる条件が書いていない契約は、成果が出なくても止められません
契約書で最初に見るのは、契約期間と解約の条件です。検索からの成果は時間がかかります。記事公開から順位が安定するまで3〜6か月、売上や問い合わせとして実感できるまで6〜12か月が目安です。その前提で6か月や12か月の最低契約期間を求められると、合わないと分かってからの残り期間が長くなります。
確かめておきたいのは次の3点です。
- 最低契約期間があるか。あるなら何か月か
- 途中で本数を減らす、止めることができるか
- 納品物の著作権がどちらに帰属するか
オファシムは記事制作を単発でも受けていて、本数の縛りはありません。継続支援は月ごとに目標と結果を確認して、次の1か月を続けるかどうかをそのつど判断してもらう形にしています。最低契約期間は設けていません。著作権は納品後にすべて発注者へ移ります。
契約期間の長さ自体が悪いわけではありません。戦略設計から入る大型の案件なら、半年単位で組むほうが合理的です。問題は、期間の根拠を説明できない会社が長い縛りを付けてくるときです。なぜ6か月なのかを聞いて、工程の積み上げで答えが返ってくるかを確かめてください。
AI検索対策が別料金で積まれていたら、自社の流入実数を見てから決めます
見積に「AI検索対策」「LLMO対策」が別料金で載っていたら、契約前に自社のGA4でAI検索からの流入を数えてください。今どれくらい来ているかを知らずに金額だけ見ても、高いか安いか判断できません。
オファシム自身のサイトで365日分を数えたところ、ChatGPTから108セッション、Perplexityから30セッション、Geminiから10セッションでした。全体の0.16%です。検索とAIの両方を仕事にしている会社のサイトでこの数字なので、業種によってはもっと小さくなります。急いで高い費用をかける段階かどうかは、業種と商圏で変わります。
見積に載っている作業の中身も確かめてください。Googleは前述の最適化ガイドで、LLMs.txtのような機械向けファイルの新設やAI専用の構造化データは不要と明記しています。Google向けの対策は、結局のところ通常のSEOと同じです。一方でChatGPTやPerplexityはGoogleとは別の仕組みで動くので、実際に質問を投げて引用されているかを見る作業には意味があります。両者は分けて考えてください。
「AI対策」の名目で、Googleが不要と書いているファイルの設置費用が計上されていたら、根拠を聞いてみてください。この領域の整理はAI検索対策のサービスページにまとめています。

オファシムは記事1本55,000円、継続支援は月33,000円から始められます
株式会社オファシムは2017年に福井で創業し、検索とAI検索からの集客を支援しています。自社で運営するメディアを24か月・500記事以上で月間20万PVまで育てた経験があり、その工程をそのままクライアントの支援に使っています。
小さく始められる形を3つ用意しています。
| メニュー | 費用 | お渡しするもの |
|---|---|---|
| 検索&AI流入 診断 | 無料 | 流入キーワード一覧、GA4のAI参照元、ChatGPTとPerplexityの回答画面 |
| お試し記事パック(3本) | 165,000円〜 | 構成案つき記事3本、WordPressへの入稿、公開後の順位レポート |
| SEO継続支援 ベーシック | 月33,000円 | 順位と流入の確認と所見、WordPressとプラグインの更新、不具合の一次対応 |
継続支援はベーシック(月33,000円)、スタンダード(月88,000円)、グロース(月165,000円)の3つで、初期費用は0円です。スタンダードから既存記事のリライトとタイトル・内部リンクの調整が入り、グロースでは新規記事の制作が月1本加わります。
3プランで毎月どの作業に何時間使っているかは、SEOコンサルティングの作業内訳の記事で表にしています。
被リンクの購入や相互リンクの施策は行いません。順位を短期で動かす手段としては知られていますが、後から順位を落とす危険を発注者に負わせることになるためです。記事とサイトの中身で積み上げる方針を取っています。
まずは無料の診断から。現状の数字を見てから、本数と予算を決めてください。ご相談はこちらから受け付けています。サービスの全体像はSEO対策・SEO記事制作のページにあります。
会社を決める前に、自社が出せる素材を先に棚卸しします
コンテンツマーケティング会社を選ぶ作業は、相手を評価する前に自社を整理する作業でもあります。どの会社に頼んでも、出てくる記事の質は、渡せた素材の量で頭打ちになります。
契約前にやっておくと話が早いのは3つです。社内にある数字を1枚にまとめる。過去に顧客から言われた言葉を集める。現場の写真を撮っておく。これだけで、提案の精度も見積の正確さも変わります。
そのうえで、見積の割り方、素材の役割分担、現状データの有無、やめる条件を確かめてください。この4つに全部答えられる会社は、たぶん自社のことをちゃんと見ています。

