SEO対策って様々な方法がありますよね。ごく簡単な当たり前のことだったり、小難しいテクニックがあったり…。
周囲からの情報で「SEO対策には○○も効果的なんだよ…」と聞いてハッと思い、その方法を試しているSEO業者さんも多いのでは?
でもその方法、もしかするとただの都市伝説かもしれません!
そんなSEO対策方法を誇らしげに語っていると、SEO知識を持った人・SEO実績を上げている人に「うわ、こいつSEO対策のSの字も知らねぇな。」なんて思われているのかも。
そこで、今回はSEO対策の本当の基礎、その中でも間違った知識についてご紹介します。
ブログを毎日更新すれば検索順位が上がる
これ、みなさんが思っているSEO対策の方法かもしれませんね。コンテンツSEOという名目でこの方法を勧める業者さんもいます。
しかし、実はブログ更新頻度がSEO対策に効果があるという発表はありません。毎日ブログを更新すれば自然検索順位が上がるということはないんです。
「本当に!?Webの業者から聞いて実践してたのに!」
なんて人もいるでしょう。でも、本質的には毎日更新というのはあまり意味がありません。
更新頻度よりもサイト内コンテンツを重視
過去、ブログの更新頻度が上がればSEO対策効果があり、自然検索順位が向上することは確かにありました。
しかし、それはサイト内のコンテンツが充実したため自然検索順位が上がっただけにすぎません。
昔はインターネット上のコンテンツ(情報)量も今ほど多くなかったので、新しく投稿する記事は新しいコンテンツ(新しい情報)として認識されました。
新しい情報が更新されているので、Googleはその情報をたくさんのユーザーへ届けようと検索順位を上げてくれます。Googleは新しい情報で、かつユーザーの為になるコンテンツを上位表示しますから。
更新回数が多いので検索順位が上がっているわけではないんです。
つまり、更新頻度を意識するよりも、サイト内にどのようなコンテンツを、どれだけ入れるのか、その情報はユーザーにとって有益か。この点を意識しましょう。
「毎日更新!」と言ってむやみやたらにブログ更新を行なっていたとしても、そのコンテンツは本当にサイトテーマに基づいたものでしょうか?誰かの役に立つコンテンツでしょうか?
もう一度、コンテンツというものが何か、自分は何をしたいのか、を見直してみる必要がありますね。
更新頻度は低くても問題なし
弊社が運営しているメディアは更新頻度をそこまで意識していません。
更新頻度を上げて毎日更新し、コンテンツの中身が薄くなることを恐れています。薄いコンテンツをどんどん更新してしまうと、そのサイト自体が情報の薄いサイトと判断されかねません。
毎日更新するよりも、本当にユーザーが必要としている情報を考え、今インターネット上にあるコンテンツとは違った角度からユーザーへ提供することを意識しています。
更新頻度が下がったから、検索順位も上がりにくいのか?
と言われると、今のところそういった影響はありません。indexされてから、安定した順位をキープしている記事もありますし、上位表示されて流入を稼いでいる記事もあります。中にはBigキーワードで上位表示できているようなサイトもあります。
ブログ記事は1,000文字以上必要
これもよく言われているSEO対策ですね。
「記事コンテンツを制作する際には1,000文字以上ないとGoogleに評価されません!」
なんて言われるコンサルティング会社さんもいます。
確かに、あまりに文字数の少ないコンテンツは考えものですが、中には文字数が必要なくても問題ないコンテンツというものが存在します。
Googleは、最低文字数や、文字数による評価の違いなどの情報は発表していません。ユーザーに適切な情報をわかりやすく届けることを重要視しています。
長文が意識される理由
みんながこぞって「1,000文字以上必要だ!」とか、「いや、2,000文字以上書いた方がいいんだ!」と言い出したのには、背景があります。
Googleはユーザーの悩みを解決するコンテンツを重要視します。疑問に対して適切に、かつ分かりやすく回答しているコンテンツが評価されているんです。
ただ、あまりに端的な内容ではユーザーの悩みを全て解決することはできませんよね。その情報の背景が必要かもしれませんし、その回答以上の補足情報が必要になるでしょう。
そのような流れから、Googleの検索エンジンは情報の網羅性を重要視していると考えられてきました。
一つの情報に対してしっかりと補足がされている、同じようなテーマの情報まで網羅しているコンテンツが上位表示される時期があったんです。情報を網羅しようとすると、どうしても文字数は多くなりますよね。
その結果、検索結果には文字数の多いコンテンツが増えました。2,000文字どころか10,000文字を超えるようなコンテンツも多数存在します。
そのように長文コンテンツが検索結果に多く表示されてきたため、SEO対策を語る人は「長文がいいんだ!2,000文字以上のコンテンツを作りなさい!」と話し始めたようです。
長文かどうか、は問題ではない
実際のところ、長文がSEO対策に効果があるという検証結果は出ていません。むしろ検索順位が下がることもあります。
Googleは検索順位の決定に文字数を考慮していません。情報の密度とユーザーに対しての分かりやすさ、そして他の情報との差別化を考慮しています。
例えば、あなたが「居酒屋」と検索した場合、求めているコンテンツはどのようなものですか?多分、その地域のおすすめ居酒屋を教えて欲しいのではないでしょうか?居酒屋の名前、場所、メニューなど概要がわかれば十分ですね。
500文字程度の文章でも十分すぎるほどその居酒屋の良さが伝わりますし、行くか行かないかの判断基準になるのではないでしょうか。
なのに、わざと文字数を増やそうとしているような記事(居酒屋ができた理由、店員の紹介、運営会社の紹介、机や椅子の紹介…etc)が表示されたらどうでしょう?文字数は10,000文字ほどあります。
今から居酒屋へ行こうと思っているのに、そんなページをしっかりと熟読しますか?
「絶対に2,000文字以上!」というルールを設けるというのは、そういうことです。そのような情報更新を進めるSEOコンサルタントもいます。しかし、本当にそのコンテンツはユーザーの為になっているのか?もう一度見直してみる必要がありますね。
短文で自然検索上位表示もできている
弊社が運営しているメディアサイトの中には文字数500文字〜1,000文字のコンテンツもいくつか存在します。文字数が少ないから検索流入を稼げていないのか、というとそんなことはありません。
私たちがそのコンテンツを短文に収めているのは「ユーザーはこの情報を知りたがっている。他の情報を付け足すと読みにくいコンテンツになる。」と判断したためです。
その短文コンテンツでもしっかりと検索結果に表示されていますし、流入もあります。
しかし、短文コンテンツも全てが全て検索流入を狙ったコンテンツではありません。短文のコンテンツにはしっかりと別のSEO対策効果もあります。その点はまた今度の記事で。
記事の投稿日を更新する
記事コンテンツには投稿日という項目がありますね。WordPressにもデフォルトで備わっている項目です。
Googleは新鮮な情報を好む。という考えから、記事コンテンツの更新を進めるSEOコンサルタントもいます。記事内容を更新するのではなく、投稿記事を再更新して更新日だけ書き換えるような方法です。
確かに更新日が書き換えられると、一見情報は新しく見えますしGoogleクローラーが巡回してくれるのかもしれません。しかしそれだけで検索順位が向上することはありません。
Googleが求めている新鮮な情報、ユーザーが求めている情報とは何なのかをしっかりと理解する必要があります。
コンテンツの中身を重要視する
Googleのクローラーについて細かなことは発表されていないので、以下の情報は統計結果から考察した内容です。
Googleはコンテンツの新鮮さを測るために更新日だけを意識しているわけではありません。単純な数字だけではなく、実際にコンテンツの中身が更新されていることを判断しています。検索順位の決定にコンテンツの中身を確認しているのですから、コンテンツ中身の更新を測れるのは当然だと思いませんか?
検索結果を細かく見ている方は気づいているかもしれませんが、検索結果に記事の投稿日が記載されているケースがあります。更新日ではなく投稿日。つまり、Googleの検索エンジンは記事更新日という項目をユーザーファーストインプレッシンに含めていないんです。(※これには構造化マークアップなども絡むので、詳しくはまた今度。)
過去記事にむやみやたらに更新をかけるのではなく、コンテンツそのものに更新があった場合に検索順位の入れ替えが検討される。そう思っておいたほうがいいですね。
過去記事の上手な使い方
では、更新できない過去記事は検索エンジンでもう一度評価されることはできないのでしょうか?検索順位が低い記事だと流入もなく、ユーザー行動自体を測れないように思いますよね。そもそも流入がないので改善もできない…?
そんなことはありません。
過去記事であったとしても流入を増加させ、コンテンツの改善を測る方法はあります。それがSNSを使ったSEO対策です。
SNSからの流入ってSEO対策効果がないんじゃない?と思われた方、確かにその通りです。FacebookなどSNSからの流入があったからといって自然検索順位が上がることはありません。
しかし、SNSへ過去記事を投稿することによって記事内のユーザー行動を測ることはできます。【過去記事投稿】として投稿し、そこから流入してきたユーザーのユーザー行動を解析します。その解析結果から記事コンテンツの改善を行うんです。
改善を行いリライトした記事をもう一度indexさせる、クローラー巡回させることによって、本来の意味で更新された記事とすることができますね。
弊社運営サイトでは、そのような更新方法で検索順位を大きく向上させた記事コンテンツが多数あります。過去記事の扱いに困っている方、一度実践されてみてはどうでしょう。
外部サイトへ発リンクするとSEO効果が下がる
「コンテンツを頑張って作っても、外部サイトへ発リンクするとリンク効果(リンクジュース)が下がってしまう!」そう感じている方も多いでしょう。
確かに、ひと昔まではリンク効果をどれだけサイト内に貯められるかを重要視したリンクSEOが流行っていました。
外部から被リンクを受けて、そのリンク効果(リンクジュース)を自社サイト内に貯めることによって自然検索順位が向上するといった考えですね。
確かにこの考え方は間違っていません。でも、どうしても発リンクが必要な場面というのはありますよね?外部サイトの参照であったり、情報元の開示であったり…。
そういった時に多くの方が行われているのが「rel=”nofollow”」のノーフォロータグを設置する方法です。
nofollowタグでSEO効果が上がる?
nofollowタグというのは、簡単にいうと「このリンクをクローラーは巡回しないでください。このコンテンツとは関係ないものです。」といったクローラーに対しての指示です。
特にアフィリエイトリンクなどに設置する方は多いですよね。どうしても外部サイトの参照になってしまうので、ノーフォロータグを設置することによってクローラーが外部サイトへ出ていくのを防ごうとします。
しかし、ノーフォローを設置するということは、「この情報は関係ありません。」とGoogleに提示していることと同じです。情報ソースが明確にならないので、情報の正確さが担保されません。
つまり、リンクジュースの漏れは防げるのかもしれませんが、しっかりとした情報元の提示ができません。そのようなリンクをGoogleはどう評価するでしょう?
ユーザーに対して適切な情報を提供する
コンテンツを制作していると、どうしても外部サイトを参照するべき場面が出てきますよね。「詳しくはこちらの公式サイトを」みたいな場面です。
そういった時、本来であればどのようにユーザーを誘導したいと思いますか?
その情報について公式サイトの方がしっかりと記載されており、信頼される情報だと感じるのであれば公式サイトへ誘導するのがベストではないでしょうか?また情報ソースが公式サイトだとユーザーに対しての信頼性も上がると思いませんか?
ユーザーが知りたいと思っている情報に対して、適切な参照情報を提供できるのであれば参照リンクを設置するべきです。その場合には発リンクによって自然検索順位が下げられることは考えにくいですよね。
Googleの指針はユーザーにとって有益な情報を提供することです。
ユーザーが探している情報を的確に示し、参照するべき情報は参照する。外部サイトに信頼性のある情報がある場合はそちらへ誘導してあげる。これも検索するユーザーからすれば使いやすい構成ですよね。そのようなユーザーファーストのコンテンツ、リンクでGoogleが評価を下げることは考えにくいです。
そのため、外部リンクだからと言って何でもかんでもnofollowタグを設置するというのはSEO対策効果を高める方法とは言えません。また、外部リンクが多いからといって自然検索順位が下がるとも言い切れません。
都市伝説SEO対策に惑わされないように
最近では多くのSEO対策手法が広まっています。その手法で大きく成果を上げているサイトがある反面、全然効果の上がらないサイトもあります。
SEO対策というのは小手先のテクニックだけで全てを完結することはできません。しっかりとした解析と検証によって適切な方法を考える必要があります。
手法を考えるというとどうしてもテクニックによりがちですが、本質的にはGoogleの検索エンジンアルゴリズムを理解することが必要です。
しかし、その検索エンジンアルゴリズムは完全はブラックボックス。情報が開示されているわけでもなければ、評価基準が開示されているわけでもありません。なので調査・検証が必要になります。
その検索エンジンアルゴリズムに合わせたコンテンツ制作、Googleの指針に沿ったサイト運用が大切です。
都市伝説のようなSEO対策に惑わされ、インターネットを嫌いになってしまう会社さんが少しでも減りますように!
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