こんにちは!元銀行員の伊藤が今回、銀行窓口業務の1つである「両替」について語ります。
- 貯金箱が貯まったから数えたい。
- 仕分けたいから小銭がたくさん欲しい。
- 新札に換えたい
- 汚れた紙幣・硬貨をキレイなものに換えたい
- 記念硬貨が欲しい
こんなときに利用できるのが両替です。
1番気になるのは両替手数料じゃないですか?
「窓口だといくらくらいなの!?」と、よく聞かれます。
窓口での両替手数料の取扱いは、金融機関によってさまざま。わたしの勤めていた銀行では、両替前後の「枚数」にしたがって手数料が決まっています。
ここでは、両替方法と手数料の関係についてくわしく。また、その手数料を無料にするコツを紹介していきます!
窓口両替手数料は枚数で決まる
窓口の両替手数料は、
- 持ってきた紙幣・硬貨の枚数
- 両替したい紙幣・硬貨の枚数
のどちらか多いほうで計算するのが一般的です。
手数料は金融機関によって異なる
地方銀行「福井銀行」の両替手数料はこちら。
出典元:株式会社福井銀行(2018年7月7日時点)
枚数が49枚以下なら手数料がかかりません。それ以上は、「300円+税」が500枚ごとに加算されていきます。
一方、都市銀行「みずほ銀行」はこちら。
出典元:株式会社みずほ銀行(2018年7月7日時点)
これを見てわかるように、枚数によって手数料が違う。みずほ銀行の場合は、取引の有無によっても変わり、未取引だと1枚~手数料がかかります。
両替機が設置されている銀行もある
現金の入出金や振込ができるATM。似たような機械で「両替機」というものがあります。その名のとおり、両替専門の機械。窓口が混んでいるときに便利です。
福井銀行の場合は、こちら。
出典元:株式会社福井銀行(2018年7月7日時点)
福井銀行のキャッシュカードがあれば、1日1回100枚まで無料。それ以外は1枚から500枚ごとに200円(税込)ずつ加算されていきます。
一方、みずほ銀行はこちら。
出典元:株式会社みずほ銀行(2018年7月7日時点)
福井銀行と同様、500枚ごとに200円ずつ加算。ただし、法人・個人事業主に限り「両替機利用カード」が発行でき、手数料をチャージできるシステムがついています。
このように、両替手数料は枚数だけでなく、金融機関の取引の有無や窓口・両替機のどちらを利用するかによっても変わります。
貯金箱に何枚入っているかわからない。など、枚数が確定しない場合は銀行へ行く前に電話・ネットで調べておくと良いでしょう!
両替をスムーズに終わらせるコツ
銀行の営業時間は平日の午後3時まで。お昼休憩の間に行って、サッと手続きを終わらせたいという人も多いです。銀行の窓口ではさまざまなタイプの手続きを受け付けており、両替もその1つ。
窓口が混んでいたり両替の枚数が多かったりすると、とても時間がかかってしまう可能性があります。
早く帰りたい。というあなたに、スムーズに両替できるコツをお伝えしていきましょう!
数えやすいようにして持って行こう
持参したお金は、数えやすいようにしておきましょう!
- 貯金箱→大きくて丈夫な袋へ入れる
- 紙幣→向きをそろえて輪ゴムで束ねる
専用の機械を使ってお金を数えますが、硬貨がジャラジャラとたくさんあったり紙幣が何百枚も乱雑になったりしていると、機械に入れるだけでも時間がかかります。
窓口で受け取ったものは基本的に全て返却するので、捨てたくないエコバッグやカゴなどでもOKです!
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このような、フタが開けられない貯金箱(缶タイプ)は、なるべく自宅で開けてから銀行へ。そのまま出すと、「開けさせていただきます」と言われてから缶切りで開けられますが、その時間がもったいない!と思います^^
▼丈夫なエコバッグはこちら
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▼硬貨をまとめるならこちら
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2.両替依頼票を記入しよう
銀行へ入って番号札を取った後、呼び出される前に両替依頼票を記入しておきましょう!ロビーには、入出金伝票・振込依頼票と一緒に両替依頼票が置いてあります。
たとえば、
持参金額 | 希望金種 |
万券:1枚 | 5千円券:2枚 |
など。書き方が分からなければ、氏名・住所・電話番号だけでもOKです。
注意点は、持参した金額が不確定なら書かないこと。金額の訂正はNGなので、結局もう1枚新しく書く必要が出てきます。
新札へ換えたいとき
両替は新札への交換も可能。万券・5千円券・千円券の3種類から希望の金種を指定します。新札は、結婚祝いやお客様へのお釣りのお札として使えますよね。ただ単に、キレイなお札がほしい!という人も新札の両替をしていきます。
新札の需要が多いのは、年末。お年玉やお正月で使うために、みなさんこぞって銀行へやってきます。特別ブースができるほど混み合う支店も。
新札は、各支店によって枚数が割り当てられています。そのため、年末年始は特に新札が不足しやすくなっています。
特に、発行数の少ない5千円券が1番なくなりやすい!銀行が混み合うのを避けるためにも、の新札両替は早めに(12月25日ごろ)しておくと良いでしょう。
「汚れた・破れた」紙幣・硬貨をキレイしたいとき
破れてしまった、汚れてしまった紙幣・硬貨は、窓口で両替が可能です。お札の3分の2以上があれば、即日交換OK。それ以外は、破損程度を見て判断されます。
紙幣(損券)・硬貨(損貨)だと判定しにくい場合は、即日交換不可。銀行から日本銀行へ鑑定依頼を出すので、後日取引口座へ入金になります。
「これ、大丈夫かな?かなり汚れているけど・・・」
というお金は、なるべく取引銀行へ持って行くようにしましょう!
記念硬貨がほしい・日本円へ換えたいとき
日本開催のオリンピックやワールドカップに合わせて、「記念硬貨」が発行されます。
過去には、
- 天皇陛下御即位記念:平成2年
- 地方自治法施行60周年記念(都道府県別):平成20年~28年
- 東日本大震災復興事業記念:平成27年
※参照元:独立行政法人造幣局(2018年7月7日時点)
などがありました。平成30年も、いろんな記念硬貨が発行されているようです。
額面は、500~100,000円などいろんなものがあり、金・銀・白銅など素材もさまざま。銀行ではその特別な硬貨が購入できます。
そのうち500円は「両替」として取り扱っています。発行日は、現金と記念硬貨を両替する人がたくさん窓口へ!数に限りがあるので、朝1番に窓口へ行くのがオススメです。反対に、記念硬貨を現金に換えるのも可能ですよ。
▼造幣局から出品されています。
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▼過去の中古品も発見!
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両替手数料を無料にするコツ
ただ、お金をお金に換えるだけなのに・・・と両替手数料がもったいなく感じているそこのあなた!
無料にするには、
- 口座からの出金時に金種指定
- 入金&出金の差額現金を金種指定
- 貯金箱のお金を口座へ入金後、出金
という方法が有効です。
ただ、
- 入金してから同じ額を出金(金種指定)
- 同じ日に何度も両替(手数料がかからない枚数)
はNG!気をつけましょう。
やさしい窓口の行員だと、手数料がかからないように一緒に考えてくれるかもしれません^^
銀行へ行く前に確認するのが吉
「両替」の取扱いは各金融機関によっていろいろあり、今回紹介したのはほんの一部です。
ふらりと立ち寄った銀行、職場のちかくの銀行など、取引銀行じゃなくてもできるのが両替の良いところ。外貨を日本円へ、日本円を外貨へ換える「外貨両替」も可能です。
手数料が気になる人は、銀行へ行く前に調べておくと安心!電話でも良いですし、銀行のホームページにも載っています。
あなたの家にある、いつの間にか貯まってしまった貯金箱のお金を数えてみませんか?
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