Webの世界というのは移り変わりが早いものです。つい数年前まで主流と言われていた方法も、今となっては全く効果のないものだったり、そもそもサービスがなくなっていたり。
これだけスピード感のある業界なので、まさに「ドッグイヤー」と言われるべきものなのかもしれませんね。
犬の1年間は、人間の生活の7年に相当する。ということから、月日の経過が早いことをドッグイヤーと言います。技術革新や変化が激しいことを表す時に使用される言葉です。
これだけスピード感のある業界、その中でも企業の売り上げを上げるために必須となってきている「Webマーケティング」。今回はWebマーケティングとはそもそも何のことなのか、効果的なマーケティング手法はあるのか、そしてオファシムが考えるマーケティングについて。
マーケティングとは、売り込まずに売れる仕組み
Webマーケティングといわれるとなんだか難しいことのように感じますが、その本質を正すと「売り込まずに売れる仕組み」を作ることがマーケティングと呼ばれるものです。
経営学者として有名なピーター・F・ドラッガーはマーケティングに関して「販売を不要にする」ことと記しています。つまり、販売することなく物やサービスが売れていく状態を作り上げることこそがマーケティングの本質なのです。
Webマーケティングと言われるのは、そのマーケティングをWebの世界で行うもの。つまり本質的な目的は変わりません。インターネットの世界で「売り込まずに売れる仕組み」を作ることがWebマーケティングの本質です。
一般的なマーケティングに比べ、Webマーケティングは指標を数値化しやすいので効果的だと言われていますね。
- あなたのテレビCMを何人が見て、何人が実際に来店してくれたのか
- 求人情報誌に記載されているあなたの求人情報をどのような人が見て、その中の誰が問い合わせしてくれたのか
- 街中の看板を見て、どれだけの確率であなたのお店へ興味を持ってくれているのか
このようなことを数値的に測るのは不可能かもしれません。実際にあなたがその場に立って、周りを歩く人たちを常に監視するしかありませんね。全てのデータを取ろうと思うと、現実的ではない方法です。
Webマーケティングは数値化できることが強み
しかし、インターネット上で行われるWebマーケティングならば、そういった事柄も数値化して捉えることができます。数値化できるのでしっかりと効果を比較検討できます。
- この施策を行う前と後では成果はどうだったのか
- あなたの広告を見てから来店してくれた人はどれだけいたのか
- プロモーション内容に興味を示しているユーザーは、男性が多いのか女性が多いのか、その年齢層は…
などなど、ローカルのマーケティングとは違い、仕入れることができる情報量もかなり多くなります。たくさんの情報を仕入れ、その結果から次の施策を練る。この繰り返しでプロモーション、販促をより効果的なものへと変えていきます。
しかし、情報量が多くなりすぎるので、しっかりとしたWeb専門のマーケターが必要になってくるのがデメリットかもしれませんね。”なんとなくの感覚”だけで進めてしまうと、しっかりとした成果を獲得することは難しいでしょう。
デジタルに頼りすぎないマーケティングが効果的
効果的なマーケティングというのは、その結果をしっかりと測れるものでなくてはいけません。
クライアント様が求めている結果というのは何でしょうか?やはり企業としての売り上げでしょう。売り上げを効果的に上げる方法を提供するのが、私たちマーケターの使命だと感じています。
Webサービスだけで事業を成り立たせている企業さんの場合、インターネット上の情報を把握すれば効果的な施策を考えることができるかもしれません。
しかし、ほとんどの企業さんが現実のリアルな実店舗を構えているケースです。その場合、デジタルな世界だけにとらわれず、現実の数字を見ることも重要になってきます。
- リスティング広告からの結果はこれだけあった。実店舗の売り上げに変化はあるのか?
- インターネット上ではこのようなユーザーが興味を示している。実際の企業データは?
- インターネット上でよく売れるものと、実店舗で売れるものは同じか?違うならその理由は?
など、リアルな場所に目を落とすことで拾える情報はたくさんあります。Webマーケティングを効果的に行っていくためにも、リアルな情報をしっかりと確認しつつ戦略を立てていくことが重要だと考えています。
企業と顧客間の距離感が縮まっている
Webマーケティングがこれだけ重要視されてきている背景として、企業と個人間の距離が縮まってきていることも挙げられます。
今までは一個人が大企業に対して物申すことは難しいことでした。そもそも、そのような窓口が少なかったですし、そのような意見を積極的に取り入れている企業は多くありませんでした。
しかし、これだけインターネットサービスが発達した現在では個人が企業に意見をすることができるようになりました。
通販サイトであれば、ユーザーからの口コミでサイトを大きく変更させる企業もあります。ユーザーからのレビューを受けて、より良いサービスを展開していく企業もありますね。
また、SNSによる情報提供が広く浸透しているのでSNSのコメント欄でユーザーと企業が直接連絡を取り合うケースも見受けられます。
このように、インターネットサービスを通じてユーザーと密に接触している企業が売り上げを大きく伸ばしているのも現状です。
ユーザーからの声を取り入れ、その意見をサイトに落とし込む。サイトだけではなく実店舗を持っている企業の場合、実店舗のマーケティングにもその情報を生かす。
このようにしてWebマーケティングに力を入れている企業は業績を伸ばしていますし、今では日本だけではなく世界に目を向けている企業も多く存在します。
Webマーケティングを効果的に進めていくためには、このように現状とその背景を理解していることも重要かもしれませんね。
ユーザーが求めている事を徹底的に調べられるか、否か
Webマーケティングを行う上で、「その物やサービスは、誰に何を提供するのか」はとても大事な事です。
その大前提が決まっていなければ、商品やサービスの効果的な提供はできません。
どのような人があなたのサービスを欲しているのか、なぜ欲しているのか、いつ必要なのか。このようなポイントを深く掘り下げていく事で、あなたの提供するものを効果的に拡散することができます。
「人間は知っていることしか検索できない。」
これはWebマーケティングを行う上でとても重要なことです。人が何かを検索して購入するということは、その商品のことを知っているということです。
逆に言えば、「知られていないものは買ってもらえない。」
ユーザーにしっかりと購入してもらいたいのであれば、まずはあなたの商品やサービスを知ってもらうための戦略設計が必要になるでしょう。
では、どういう人に知ってもらえばいいのか。
その情報を知るためにも、ユーザーが求めていることを徹底的に調べることが必要になってきます。
常に進化するマーケティングが必要になる
このようにWebマーケティングというのは様々な指標を元に決定されるものです。しかも、その進化のスピードはとても早くなっています。
新しい広告プラットフォームが出現する、新しいインターネットサービスが出来上がる、新しい商品が発売される。常に新しいことが起きています。
だからこそ、Webマーケティングを行う者は「今が最善ではない」ということを常に頭に入れ、「さらに良くするためにはどうすればいいのか」を考え続けなければいけませんね。今の現状に満足してしまったら、マーケティングの改善もそこで止まってしまいます。
クライアント様の売り上げを上げられるよう、売り込まずに売れる仕組みを作れるよう、日々向上していきます。
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