電子マネーやおサイフケータイの先駆者ともいえる「クレジットカード」。後払い方式で、現金がなくてもカード1枚で支払いができちゃう優れものですよね。
突然、「落とした!」「盗られた!」と無くなってしまうことがあります。薄くて小さなものなので、無くなったことすら気づかないことも。
暗証番号は設定しているけれども、番号だけで簡単に悪用できちゃうのがクレジットカードの欠点。すぐに対処が必要です。
ここでは、
「どうしよう?」
「何をすれば?」
と、クレジットカードの紛失・盗難時に焦ってしまわないために、やるべき行動と紛失・盗難を防ぐ方法を紹介していきます!
紛失が判明してからの行動
大切なクレジットカードが無くなって、ドキドキ。動揺してしまうかもしれません。まずは落ち着いて。
紛失した時の手続きの主な流れは、
- カード会社へ連絡
- 警察へ届け出
- 再発行手続き
- 再発行したカードが届く
です。では、くわしく見ていきましょう!
1.すぐにカード会社へ電話を!
クレジットカードの紛失・盗難に気づいたら、すぐにカード会社へ電話連絡をして利用の停止をかけてもらいます。
カード会社とは明細書・請求書が届く会社のこと。国際ブランド(VISA・JCBなど)ではありません。電話番号は覚えていたりスマホに登録をしておいたりするのが理想ですが、わからなければネットや現物の明細書を見て確認しましょう。
受付は、どのカード会社も24時間&年中無休。利用を停止してもらえればすぐに使えなくなるので、ひとまず安心。無くなったクレジットカードを探しつつ、その後の手続きを進めていきましょう。
カード会社の電話番号一覧
以下、日本国内の紛失時に受付できる電話番号です。ご参考にどうぞ!
クレジットカードのランクや通話手段(携帯電話など)別に番号が違っていたり、通話料が有料な場合があります。
三井住友VISAカード | 0120-919-456 |
JCBカード | 0120-794-082 |
楽天カード | 0120-86-6910 |
オリコカード | 0120-828-013 |
MUFGカード | 0120-107-542 |
アメリカン・エキスプレス・カード | 0120-020-120 |
エポスカード | 03-5340-3333 |
セブンカード | 0422-71-7704(東京) |
dカード | 0120-159-360 |
ファミマTカード | 0570-060-010 |
2.警察へ紛失・盗難届を出す
次に、ちかくの警察へ行き「紛失・盗難届」を提出します。不要だと感じるかもしれませんが、万が一不正に利用され被害に遭ってしまったときに、カード会社に補償をしてもらうために必要なこと。
紛失・盗難届の「受理番号」が発行されます。のちほどお話ししますが、これ、とても重要なんです。メモをしておき、受け取った書類は大切に保管しておきましょう!
3.カード会社に届出番号を知らせる
もう1度カード会社へ電話をしましょう。紛失時は「カードの利用停止」、今回は「カード再発行」が目的です。契約自体を解約するのも可能です。
4-1.見つからなければ再発行
再発行の連絡が完了したら、カード再発行へ。ネット上で手続きをするか、カード会社から登録住所へ再発行依頼書等の必要書類が届きます。書類は不備なく記入し、返送しましょう。
暗証番号は不正利用防止のために変更をおすすめしますが、元々使っていたものでもOK!再発行手数料「1,080円」がかかる可能性があります。
4-2.見つかっても再発行
「財布を落としたけど見つかった」「書類の間に挟まっていた」など、紛失・盗難の事故登録後に現物が見つかることも。でも、クレジットカードは事故登録後完全に使えなくなっているので再使用はできません。
使えないカードは、ICチップ・磁気の部分にハサミを入れ、シュレッダーにかけるかこまかく切って廃棄しましょう。ただし、クレジットカード+キャッシュカードの一体型カードは注意。むやみに廃棄するのではなく、1度カード会社へ確認するようにしましょう。
5.各種変更をする
書類の返送後1~2週間で新しいクレジットカードが到着。表面に記載のカード番号・有効期限も新しくなっています。
- 公共料金
- 通販サイト
- 携帯電話会社
などに、クレジットカード決済を利用しているときは各種変更が必要!引落しがされない可能性があるので、わすれずに行っておきましょう!
不正利用されたら?
クレジットカードは、利用時にキャッシュカード・印鑑証明書発行時の印鑑カードとはちがって、暗証番号の入力が不要な場合があります。
たとえば、ネット通販だとカード番号・有効期限・セキュリティコードだけでOK。すべてクレジットカードに記載されているので、「簡単」に使えてしまいます。
つまり、クレジットカードを拾った人・盗んだ人に不正に利用される可能性が高いということ。ショップでクレジットカード決済をされたりカード情報から個人情報を盗んで悪用したりされてしまいます。結果、見覚えのない請求書が届くことに!
不正利用の種類
不正利用とは、主に以下の2つ。
スキミング
他人が「スキマー」という特殊な装置を使ってカード情報を盗み取り、偽カードを作るのがスキミング。財布の中から一旦盗んでスキマーに通して戻したり、お店の会計時に店員がレジへ通すのと同時にスキマーへ通したりする手口があります。
犯人は、店員とタッグを組むかこっそり設置するか。スキマーは携帯タイプもあり、いつでもどこでも使えてしまいます。
フィッシング
偽のサイトからカード情報を不正に集めるのがフィッシング。ターゲットへ偽のメールを送り、「カード情報が無効になっています」などの文句で偽サイトへのアクセスをうながす手口です。入力された名前・住所・銀行口座番号・カード番号などが悪用されます。
どのクレジットカードにも紛失(盗難)保険がある
「不正利用された!」
「この請求額なに?」
と、被害額が発生した場合、カード会社による紛失・盗難保険の適用で全額が補償されます。この保険は保険料を支払う必要がなく、一般会員・ゴールド会員などランクの関係もありません。すべてのクレジットカードに付帯しています。
補償の対象外に注意
紛失・盗難保険には以下のような適用条件があります。
- 被害にあってから60日以内に届出
- 警察での受理番号を取得
- 契約者の重大な過失がない
- 再発行書類を不備なく提出
特に注意する点は、被害にあってから60日までが補償の対象だということ。引落しの明細を確認しておらず、「気づいたのが3ヶ月後だった!」という場合は90日も経過しているのでアウトです。
重大な過失というのは、
- カードを他人へ渡した
- 暗証番号を他人へ知らせた
- 暗証番号をクレジットカードに記入していた
- カード裏面に署名がなかった
などがあります。
補償を受けるために
補償をきちんと受けるためには、日々のチェックが重要です。
- 毎月届く明細書をかならず見る
- クレジットカードに署名をする
- 暗証番号は難しいものに設定する
- 暗証番号はカードと一緒に保管しない
- クレジットカードを無くしたらすぐさま行動
- 警察への届け出を忘れずに
- 被害にあったらすぐに申請
など、クレジットカードの動きを毎月しっかりとチェック!無くしたときは「あとでいいや~」と後まわしにならないようにこころがけましょう!
クレジットカードの紛失・盗難を防ごう!
カード紛失・盗難時の流れはつかめましたか?警察に行ったりカード会社へ2回も電話をしたりと結構めんどう・・・。そもそも、そういった事故を防げるといいですよね!
クレジットカード保持者は、以下のような取扱いをして紛失・盗難を防ぎましょう!
貴重品はいつも持ち歩く
財布・スマホの手帳型ケース・カバン・カード入れ・名刺入れなど、いろんなところにスッと入れられるクレジットカード。携帯にとても便利です。
ただ、そのためか、落とす・盗られる確率もアップ。現金(貴重品)と同じだということを意識して、ちょっとした離席でも手放さないようにしょう!災害時も一緒に避難です。
▼スキミング防止機能がついているカード入れ
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むやみに持ち出さない
1人で複数枚発行できるクレジットカード。財布・カード入れなどに何枚もカードが入っていませんか?普段使わないカードは、持ち歩かずに自宅で保管しておけば、紛失・盗難のリスクが減らせます。
「発行時にもらえるポイントがほしかった」「友人にすすめられて発行した」など、現在全く使っていないクレジットカードは今すぐに解約しましょう。
明細書の存在を気にかける
毎月のことなので、つい後回しにしてしまいそうな明細書。紙ベースで届かなくても、ネットで簡単に見られる場合もあります。引落口座の入出金履歴でもOKなので、最低1ヶ月に1回はチェックするようにしましょう!
買い物時のレシート・領収書を保管しておき、1ヶ月に1回整理する習慣をつけるとGOOD。不審な動きが見つかれば、事件発生です。
連絡先を登録しておこう!
今回のお話しは、クレジットカードの紛失・盗難にあったときにどうすれば?というお題でした。まずは、カード会社へ連絡を。その後、保険を適用するために警察へ届け出をしたり明細書や口座の残高などで被害の有無をチェックしたりしましょう。
不正利用を事前に防ぐためにも、無くしたことがわかったらすぐに連絡を。カード会社の連絡先をスマホへ登録し、事故発生までの時間をできるだけ短くしましょう!
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