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コンテンツマーケティングとは?コンテンツマーケティングの特徴と運用方法

コンテンツマーケティングとは?コンテンツマーケティングの特徴と運用方法

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Web集客の方法はたくさんあります。

  • リスティング広告を配信する
  • SNSによる拡散を行う
  • 大手マーケットサイト(楽天、amazon)などを利用する

しかし、最近ではまた別の手法が主流になりつつあります。それがコンテンツマーケティング。

コンテンツマーケティングというのは、Web業界で活動している人以外にはあまり聞きなれない言葉かもしれません。しかし、ここ数年ではコンテンツマーケティングを効果的に行うことで大きな成果を上げている企業がたくさんいます。

一般的に大企業と言われている企業のWebマーケティングは、コンテンツマーケティングが主軸になっているといっても過言ではありません。ブログサイトやニュースサイトであったり、ちょっとふざけたような面白記事を上げているサイト、新製品の使い方を細かく紹介しているサイトもあります。

そこで、今回はコンテンツマーケティングとは何なのか?その特徴と運用方法について解説していきます。

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングというのは、あなたの商品やサービスを購入するであろうユーザーに対して価値のあるコンテンツを継続的に提供する方法です。ユーザーがあなたから提供されるコンテンツに惹きつけられ、そこからアクションを起こしてくれることで収益を上げていきます。

あなたの事を、あなたの商品やサービスのことを深く知ってもらい、あなたのファンになってもらう、その結果商品やサービスの購入につながるといったマーケティング手法ですね。

ユーザーが知りたいと思って調べていること、潜在的に気になっていること、そのような事柄に対しての答えを紹介してあげることでユーザーの興味を引きつけ、その結果ユーザーが商品やサービスの購入を行なってくれます。

ユーザーが知りたいと思っていることに対しての適切な答えを準備してあげることで、ユーザーを納得させることができます。「これは間違いない」と感じてもらうことができれば、ユーザーはあなたの商品を購入してくれると思いませんか?

コンテンツマーケティングの実践事例

では実際、どのようにコンテンツマーケティングを行なっていくのでしょうか?

サイト名を出して紹介することはできないのですが、私たちが把握しているコンテンツマーケティングについて例を挙げて紹介してみます。

車の買取査定を行う買取査定サイト

一つ目が、中古車の買取査定サイトです。

買取査定と言われると、どうしても車屋さんで行われることのように感じますよね。しかし、現在ではインターネット上で買取を行うサービスが普及しているんです。車の情報を入力することで買取査定額の見積もりを取ることができるんですね。

ただ、車の情報をサイト上に入力するというのはなかなかハードルが高いですよね。個人情報の入力も必要になりますし。
それに、そもそもそんなに高く売れるのかを心配しているユーザーもいます。自分で売るということに抵抗を感じているユーザーは多いですし、その手順に難しさを感じるユーザーもいることでしょう。

そこで、まずはインターネット上で集客(数を集める)ができるようなSEO対策施策を行いました。サイト設計を行い、キーワード選定をしていきました。
しっかりとSEO対策を行なっておくことで、コンテンツマーケティングの本来の力を発揮することができます。

  • 車の売り方
  • 車を売った後の手順
  • 安心できるポイント

など、当たり前のように思えるコンテンツから

  • 名義変更の方法
  • 車の簡単な修理方法
  • 高く売るためのコツ
  • 新車種発売情報

など様々なコンテンツを配信していきます。

その全てのコンテンツに「買取査定」に対しての関連付けを行い、ユーザーの潜在的な意識を汲み取っていきます。

この時の潜在意識というのもたくさんあるのですが、このサイトでは「高く売りたい」ではなく「いい車に乗りたい」と潜在的に感じているユーザーにターゲットを絞りました。いい車に乗りたいからお金が必要になる、だから今乗っている車を高く売りましょう。といった流れですね。

このサイトではコンテンツマーケティングを継続したおかげで、毎月かなりの問い合わせを獲得することが出来ました。

クレジットカードの契約サイト

こちらのサイトは代理運用になったサイトです。

大元の会社はクレジットカードのサービスを運営している会社さんです。そのサイト内でクレジットカードの申し込みを取るためにコンテンツマーケティングを行いました。

クレジットカードというと、どうしても契約に躊躇してしまいます。お金に直結するサービスなので、ユーザーによっては”怪しい”といった先入観を抱いているケースも少なくありません。

そこで、クレジットカードの契約を取るためのコンテンツを作成するのではなく、その1ステップ前の段階「お金を節約したい、お金に不自由したくない」というユーザーのためのコンテンツを制作していきました。

  • 日常の節約術
  • 市場でのお金の動き方
  • 収入を増やすための方法

などのコンテンツを配信していき、見込みとなるユーザーを獲得します。その上で

  • クレジットカードによる節約術
  • 手数料の安いクレジットカード
  • ポイントの貯まりやすい方法

などを紹介し、「クレジットカードを賢く使えば節約することもできるんですよ」というアピールをして成約を獲得します。

一見、ハードルが高いと思われる”クレジットカード”でもしっかりと設計を行いつつコンテンツマーケティングをすることではっきりとした成果を上げることが出来ました。

コンテンツマーケティングの特徴

これだけコンテンツマーケティングが流行しているのには、Webマーケティングが移り変わった背景があります。

その背景からコンテンツマーケティングの特徴を見ていきましょう。

広告を嫌うユーザーが増えた

今まで、Webマーケティングで大きな効果を上げていたのはリスティング広告を始めとする「インターネット広告」でした。広告を利用すれば、ターゲットとしたユーザーに的確にアプローチできますし、商品やサービスの購入フローを短縮することができるので効果を上げやすかったんですね。

しかし、リスティング広告の効果が高いからこそリスティング広告を導入する企業が極端に多くなってしまいました。すると、広告の質も様々なものが登場します。

  • ユーザーを騙すような広告
  • 売りつけのような広告

このような広告が増えてきてしまったので、ユーザーはインターネット上で購買行動を取ることに否定的になってきてしまったんです。

コンテンツマーケティングはユーザーの調べたい欲求を満たす

そこでコンテンツマーケティングが勢力を伸ばします。

コンテンツマーケティングはユーザーの調べたいこと、知りたいことなど潜在的な欲求を満たすことでユーザーを引きつけるマーケティング手法です。

ユーザーが知りたいことに対してしっかりと答えを提供しているので、ユーザーから嫌われることが極端に少なくなったんですね。ユーザーが気になった瞬間に答えを提供する、その構成がユーザーの満足度を高め、企業としての価値を高めてくれたんです。

ユーザー自身が納得して商品やサービスを利用してくれるので、継続的に顧客であり続ける可能性も高くなります。

今までユーザーに対して押し売りをしていた姿勢から一転し、ユーザーを引きつける姿勢になったことが大きな特徴です。

ユーザーから専門家として信頼される

ユーザーは何かを調べてコンテンツまでたどり着きます。その答えを適切に提供して上げることができれば、ユーザーはあなたの会社を専門的な会社として認識してくれることでしょう。専門的な会社として信頼されることで、あなたの商品やサービスの販路拡大を測ることもできます。

「結局はブランド力なんだろう」なんて思われるかもしれません。しかし、ブランド力、認知度が低い場合にこそコンテンツマーケティングは有効です。あなたの会社を知ってもらう手助けになりますし、「そうだったのか」とユーザーの新しい発見をサポートすることができるので、あなたへの信頼感が強くなることでしょう。

Googleからの評価を得やすくなった

Googleの自然検索に対するアルゴリズムは日々変わっています。重要視される指標や、スタイルはアルゴリズムのアップデートがかかる度に変化してきました。

しかし、Googleの絶対的な基準として「ユーザーにより良いものを提供する」ことがあります。コンテンツマーケティングの手法はまさにこの方針に当てはまっています。

コンテンツマーケティングを行うことによってGoogleからの評価を得られるということは、それだけGoogleから手厚いサポートを得ることが出来るということです。
通販サイトであれば検索結果に商品が表示されるようになりますし、その価格が表示されることもあります。情報を提供するサイトであっても、ユーザーがクリックしやすいように見出しがリンク化されて表示されたりしますね。

このように、コンテンツマーケティングを進めていくとGoogleからの評価を得られるので、インターネット上でビジネスを行う上で成果を上げやすくなったんです。

広告費が必要ない、自然検索で上位表示できる

インターネット上でビジネスを展開する場合、検索順位というのは大事な指標ですね。ユーザーがあなたのビジネスに関連する事柄を検索した時に、なるべく上位にあなたのサイトが表示されてほしいと願うでしょう。

今まで、上位表示を行う方法としてリスティング広告の出稿がメジャーでした。しかし、リスティング広告は広告費用がかかりますし、上位表示を継続するためにはそれなりの広告費も必要となります。

そこで、コンテンツマーケティングの登場です。

コンテンツマーケティングを行なっているサイトはGoogleの評価を得やすいとお話ししましたね。つまり、Googleの評価を得ることが出来るので、検索順位の向上も見込めます。

「このキーワードで上位表示したい」というものがあった場合、しっかりとサイト設計を行いコンテンツマーケティングを実施すれば自然検索で上位表示が可能になりました。

継続的な上位表示が可能になった

先ほどもお話ししたように、リスティング広告の出稿で検索順位を争っていると多額の費用がかかってしまいます。

そこで、他の方法で自然検索順位を上げようとするサイトは多数出没しました。しかし、そのサイトの多くは”ブラックSEO”と呼ばれるSEO手法だったんです。
自演リンクといって、自分で多くのサイトを持ちそのサイトから外部リンクを付与する方法や、他サイトから大量の被リンクを買う方法が横行していました。そのような手法はGoogleから嫌われ、上位表示できたとしてもすぐにペナルティを受け検索順位を落とされてしまいます。

しかし、コンテンツマーケティングを行なっていればGoogleに好まれる方法で上位表示することができます。「ユーザーにより良い情報を提供する」その指針に則ってサイトを運用することが出来るので、Googleからペナルティを受けにくくなります。

ペナルティを受けにくい方法、ホワイトなSEO対策を行うことが出来るのでGoogleからサイト自体が好まれ、継続的な上位表示を行うことができます。継続的に上位表示することで、さらなるユーザーの集客を行うことができますね。

比較的、コストが少なく始められる

リスティング広告の場合、上位表示を継続するためには多額の費用が必要です。また、ブラックSEOを行うためにも被リンクを買ったり、サイトを買ったりするために費用が必要です。

しかし、コンテンツマーケティングを行う場合であればそのような費用は必要ありません。自分たちが販売する商品を深く調べ、どのようなユーザーにどのように検索してもらうのか、をはっきりさせていればコンテンツを作ることはできます。
自分たちのノウハウを提供する場合も、自分たちの人件費くらいの出費で抑えることが出来るかもしれませんね。

コンテンツマーケティングにはコストがかかりにくいのですが、上位表示するまでに一定の期間が必要といったデメリットもあります。広告のように配信すればすぐ上位に表示されるようなものでもありません。

また、Googleから評価を受けるためのコンテンツというのはしっかりとした基準があります。その方法を勉強するために私たちに依頼いただくケースはありますし、私たちが代行するケースもあります。広告費よりは少ない金額に収まるでしょうが、やはり多少のコストはかかってしまいますね。

コスト、スピード、その両方を考慮して適切なマーケティングを行いましょう。

コンテンツという資産を作り上げることが出来る

リスティング広告は広告費用を払っている間だけしか表示することができません。

しかし、コンテンツマーケティングを行うために適切なコンテンツを制作することができれば、そのコンテンツはずっとあなたのサイト内に残ります。サイト内に残り、検索結果の上位表示に役立ってくれます。

いきなり消えてしまうことはありませんし、検索数の少ないキーワードでもそのコンテンツを見てくれるユーザーは確かにいます。コンテンツは発信すればするほどインターネット上に残り続ける資産となってくれるんですね。

今までのWebマーケティング(リスティング広告など)は一般的には”支出”として考えられてきました。広告費用ですから支出と捉えられて当然かもしれません。
しかしコンテンツマーケティングは資産を形成していく、資産形成のための投資と捉えることが出来ますね。

コンテンツマーケティングの効果的な運用方法

コンテンツマーケティングが効果的なものだということを感じてもらえたでしょうか。

しかし、コンテンツマーケティングが効果的な手法だからといって、何でもかんでもコンテンツ作りをしていけば良いというわけではありません。

あなたの商品やサービス、商材に合わせてコンテンツマーケティングを効果的に運用していく必要があります。次はコンテンツマーケティングの効果的な運用方法についてご紹介します。

商品、サービス、提供するもののことを良く知る

当然かもしれませんが、コンテンツマーケティングをするためには自社のことをしっかり知ることが必要です。

自社の商品やサービスを深く理解しているからこそ、「こういった人が欲しているかもしれない」と仮説を立てることができますね。また、商材のことを理解していなければ検索してくれるユーザーに対して適切なアピールができません。

自社分析を行なったら、その商材が他社に比べて優位な点、劣っている点を洗い出してみましょう。優位な点をどのようにアピールしていくのか、劣っている点をどのようにカバーしていくのか、ここを考えることも重要なポイントですね。

情報を求めている人にアプローチする

一般的なSEO対策のように、サイト内に記事を詰め込めばOKというわけではありません。コンテンツマーケティングを行う場合は、しっかりと「探している人に、探している答えを提供する」ことが大事です。

情報を検索しているユーザーは、ただ単にその答えを知りたいだけなのでしょうか?もしかすると、その答えの先には潜在的な悩みがあるのかもしれませんね。コンテンツマーケティングを展開していく上ではそういったユーザーの潜在的な悩みを汲み取る必要があります。

「○○と検索するユーザーは△△という情報を求めているだろう。ということは、××という悩みを抱えているのかもしれない。なら□□を提供しよう。」といった具合に、ユーザーに対して答えを提供しつつ潜在的な悩みを解決するようアプローチすることが必要です。

ユーザーが商品に対して自信を持つまでサポートする

コンテンツマーケティングを展開していながら、単純なSEO対策で終わってしまっては勿体無いですね。コンテンツマーケティングとコンテンツSEOを混同しないように気をつけましょう。

コンテンツSEOは検索流入を稼ぐことが目的となりますが、コンテンツマーケティングの場合はその状況からユーザーに購入してもらわなければいけません。更に言えば、そのユーザーがあなたの商品に満足してくれ、周囲の人へ拡散してくれることが目的です。

そのため、単純なSEO対策的コンテンツではなく、ステップを踏んでユーザーを育てて上げることが重要になります。

ユーザー、商材に合わせたコンテンツ手法を選定する

コンテンツ、コンテンツ…と言っても、インターネット上に配信することができるコンテンツには様々な形がありますね。

  • ブログ記事
  • プロモーションビデオ
  • オンラインセミナー
  • 商品レビュー
  • 事例紹介
  • 写真、施工画像

…色々な形のコンテンツがありますので、あなたの商材やターゲットとなるユーザーに合わせてコンテンツ形態を選定していく必要があります。

あなたのターゲットとなるユーザは動画で商品を見たいのか?それとも、知りたい情報が深いのでテキストで読ませる方が効果的か?継続的なアピールをするためにメルマガを配信するのがいいのか?など、細かく分類しながら構成していく必要があります。

コンテンツマーケティングは深い分析が重要

コンテンツマーケティングを進めていくためには、自社のこと、ユーザーのこと、お互いを深く分析することが必要になります。その上で何を求められているのか、どのような情報を提供すれば、どのようにアプローチすればユーザーは行動を起こしてくれるのかを考え、コンテンツを配信していきましょう。

また、そのコンテンツの配信方法にも気を配るべきですね。

  • ユーザーを誘導するために、どのような手法を用いるのか。SNSなのか、他社サービスなのか、広告経由なのか。
  • 実際のコンテンツを置く(配信する)場所はどこなのか。SNS上なのか、自社サイトなのか、マスメディアなのか。
  • 配信するコンテンツの形態はどのようなものなのか。動画なのか、テキストなのか、それ以外の画像なのか。

さらにはコンテンツの表現方法も気をつけましょう。潜在意識を掘り起こし、あなたの商材に興味を持ってもらわなければいけません。淡白に情報だけを発信しているのでは、ユーザーはあなたに興味を持ってくれませんね。時にはストーリー仕立てのコンテンツも面白いかもしれませんよ。

オファシムでも、コンテンツ制作の支援をさせていただいています。気になった方はぜひお問い合わせください。

 

コンテンツマーケティングを行う上でも重要なSEO対策。SEO対策に関してはこちらの記事でご紹介しています。

>>SEO対策を行う上で意識すべきこと。Googleから評価を受けるための情報

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