BLOG

梅雨入り・梅雨明け発表の基準とは?

梅雨入り・梅雨明け発表の基準とは?

rainy-season

この季節は蒸し暑く、寝苦しい夜を過ごすことが多いのではないでしょうか・・・

そうです。梅雨の季節です。

この季節になると条件反射のように友達や家族と、

「もう梅雨入ったの?」「はやく明けてほしいね~」なんていう会話を

毎年必ずしていると思いますが・・・(笑)(笑)

では、いつからいつまでが梅雨なのでしょうか??

誰が発表しているの?

梅雨に入った・明けたというのは、各地方の中枢にあたる気象台で発表されます。

そして、週間予報担当の予報官が資料とこの先の天気(数日から1週間程度)を見ながら

『梅雨会議』が開かれ決定し、発表します。

だから絶対にと言い切れるものはなく、宣言ではなく、発表という形になります。

毎年9月に、やっぱり梅雨入りはこの日だったと修正されることも多いとか・・・

一時は梅雨入り発表をやめていた

先ほど、宣言ではなく、発表という言い方をしたのですが、

1996年までは気象庁は梅雨入り”宣言”とし、梅雨入りを断言しているかのような表現を使用していました。

しかし、この宣言を度重なって外してしまいクレームが殺到したことから、

梅雨入り関連の発表を取りやめ、事後発表していた時期がありました。

次は止めたらやめたで、事前に知りたいという要望が多く集まり、

宣言から発表と表現を変え梅雨入り発表を再開しました。

天気予報の発表の文言を聞いてみると、

「梅雨明けしたとみられます」といった曖昧な表現となっています。

あくまで梅雨入り・梅雨明けは予報の結果であって、確定した情報ではないことを覚えておきましょう。

梅雨入りの基準は?

気象庁が暫定的に決めている梅雨入りの基準は以下の3つです。

 

1.晴天が2日以上続いた後

2.梅雨前線の影響で前日と本日が雨

3.その後1週間の天気予報が雨または曇り

 

先ほども少し言いましたが、あくまで速報値であって確定値ではないので

変更がある場合があります。

ころころと変わりやすい天気に絶対は難しいですね。

梅雨明けの基準は?

次に気象庁が暫定的に決めている梅雨明けの基準は以下の3つです。

 

1.雨が2日以上続いていた後

2.梅雨前線が北上して、前日と本日が晴れで

3.さらに週間天気予報で5日以上が晴れ(または一部曇り)

 

からっとした天気が続き、誰から見ても梅雨明けだ!と分かるときはいいのですが、

ぐずついた天気のまま7月を超えてしまい、梅雨明けが発表されないという年もあるようです。

例年の梅雨入り・梅雨明けの平均時期は?

気象庁のHPでは、昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明けの地方別確定値が掲載されているので、だいたいの梅雨入り・梅雨明けを予想することが出来ます。

梅雨入り 梅雨明け
東北北部 6月14日ごろ 7月28日ごろ
東北南部 6月12日ごろ 7月25日ころ
北陸  6月12日ごろ 7月24日ごろ
関東甲信 6月8日ごろ 7月21日ごろ
東海 6月8日ごろ 7月21日ごろ
近畿 6月7日ごろ 7月21日ごろ
中国  6月7日ごろ 7月21日ごろ
四国 6月5日ごろ 7月18日ごろ
九州北部  6月5日ごろ 7月19日ごろ
九州南部 5月31日ごろ 7月14日ごろ
奄美 5月11日ごろ 6月29日ごろ
沖縄 5月9日ごろ 6月23日ごろ

大体6月前半に梅雨入りをして、7月後半に梅雨明けすることが多いようです。

北海道には梅雨がない??

そもそも梅雨というものが起きるのは、

日本列島の南部の太平洋高気圧と、日本列島北部のオホーツク海高気圧がぶつかり合うことで出来る梅雨前線が原因です。

この2つの気圧がどっちもゆずらないのです。それで梅雨が毎年1~2か月と長期化するのです。

最終的には梅雨前線は太平洋高気圧が強くなり、北へ北へと追いやられて消滅して夏になるという流れになります。

梅雨前線は沖縄から上へとあがっていきますが、一般的には北海道に到達する前に消滅してしまいます。

北海道には梅雨前線が来ることがないのです。だから、梅雨がないのですね!

北海道には蝦夷梅雨という本州の梅雨に似ているものがあります。

5月下旬から6月上旬にかけ、オホーツク海高気圧の影響を受け、湿度が高くて小雨や曇りの日が10~15日ほど続きます。

近年では、北海道でも梅雨が増えてきているそうです。

まとめ

梅雨入り、梅雨明けの定義は曖昧なところが多いです。

毎年6月前半に梅雨入りをし、7月後半ぐらいに梅雨明けすることが多いようです。

今年は関東で例年より22日早く、6月29日に梅雨明けの発表がされました。

でもまだ速報値なので、9月になったときに梅雨明けは違う日でしたと改めて発表があるかもしれませんね。

梅雨の時期は大雨になりやすく、道路が滑りやすくなったり、土砂災害なども起こりやすくなるので、みなさんも気を付けてくださいね。

 

 

お問い合わせはこちら